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【  2014年03月  】 

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2話:カプリコの狙い

Chapter09 誰がために

2014.03.01 (Sat)

 「うわああああ、だれかああ!」滝の上部に到着したシャニーは、カプリコのいる場所を見つけて思わず口を手で覆う。彼を支えている木の幹の何と細く弱々しい事か。 おまけに彼が何とか崖にしがみつこうと暴れるものだから枝はたわみ、もはや根元から折れかけているのである。「ダメだ! もう間に合わない! 待ってて! 今助けるから!」もう悠長に滝を下っていくなんてことはしていられない。彼女は目がくらくらするほどの高い滝の...全文を読む

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3話:ノカンの王

Chapter09 誰がために

2014.03.02 (Sun)

 「よおし、ノカンのところに言って攻撃を止めるように言わなきゃ!」カプリコの村を飛び出してきたシャニーは、先頭をぐんぐんと進み仲間を引っ張っていく。ところが、彼女のことをこの中で誰よりも一番に知っているゲイルはすぐに彼女の腕を後ろから引っ張った。せっかくのエンジンフル回転に急ブレーキをかけられて彼女は転びかける。「と、勇んで出発したのはいいけどな・・・どうするんだ?」「どうするって・・・何を?」どう...全文を読む

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4話:バカップルの功名 前編

Chapter09 誰がために

2014.03.05 (Wed)

  今日もが沈みかけると同時に彼らは歩みを止めて野営の準備を始める。いつも通りゲイルは薪拾いへ向かったゲイルが背中にいっぱい背負って帰ってきた。「ふうー。」「あ、おっかえり!」「おう! 薪たっぷりとってきたぜ。」彼の姿を見つけたシャニーが手にしたオタマを掲げながら笑顔で声をかけゲイルもそれに答えるかのように、背負っていた薪を見せ付けるように音を立ててその場に置く。でかい体の背中はやはり広く大きく、そ...全文を読む

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5話:バカップルの功名 後編

Chapter09 誰がために

2014.03.05 (Wed)

 「寝ながら食う・・・か。 いいなーそれ。」「ゲイル・・・クマじゃないんだからさ・・・。」ゲイルと一緒にするなと、彼を揶揄して放ったつもりだったのだが当の本人は食って跳ねての悦楽生活を思い浮かべて嬉しそうにし始めるものだからため息しか出ない。何だかこんな男に怒っているのがバカらしくなって、急にボルテージが萎んでいく。「でもな! 俺マジ食ってねーぞ! お前のケーキ食ったらどうなるか分かってるからな! ...全文を読む

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6話:癒しの賢者

Chapter09 誰がために

2014.03.09 (Sun)

  今日も不夜城ルアスの喧騒のスキマには何か不穏な闇が潜んでいそうな静寂さがある。もう既に日課になったこの夜道を歩くアンドラスの向かう先はいつもと同じ帝立病院の研究棟だ。やっぱり今日も一箇所だけ明かりがついており、ふっと柔らかな笑みを浮かべると躊躇いなくドアノブに手をかける。「レイ、ふふ、やっぱり起きていたのね。」「おお、アンドラスじゃないか。」大体彼女が来る時間は決まっているから、レイは驚くことも...全文を読む

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7話:冷笑の司教

Chapter09 誰がために

2014.03.09 (Sun)

  帝都ルアスの南方には太い街道が走っているが、その街道の南側にはずらっと高い柵が張り巡らされている。この柵こそが、旅人を守る唯一の守り。 その柵の向こうに昼がる森は鬱蒼と茂っており普通は誰も入らない。何せ、この森の奥には人間文明と敵対するノカン族の王国があるからである。かつては友好条約を結んでいた両者であったが、いつの間にか関係は悪化して互いの溝の深さをこの高い柵が物語っている。「リステヒン様、御...全文を読む

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8話:犬猿の同志 前編

Chapter09 誰がために

2014.03.17 (Mon)

  今日もルアスの空は青一色で、その中を歌いながら飛ぶ白い小鳥達が良く映える。その下では、教も武器同士が激しくぶつかり合う音が響いて休むことを知らない。決してここは戦場ではない。 ルアス町のハズレであるこの場所には、男女二人が武器を構えあっていた。「ほう、少しは立ち位置にも気をつけるようになったな。」「まだまだよ! 私は最強を目指しているの! 負けないわ!」そこにいたのは、剣を構えなおしていつでも突...全文を読む

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9話:犬猿の同志 後編

Chapter09 誰がために

2014.03.17 (Mon)

 「きゃあ?! くっ、まだまだ!」このときほど、レイは自分の運動神経の悪さを呪ったことはなかった。シャニーのような足の速さがあれば、ゲイルのような遠くまで届くいい声を持っていれば自分が駆けつける間にも二人の戦闘は目で追うことも難しいほどキレ鋭く何度もぶつかりあい、素人目でも間違いなくアンドラスが押されているようにしか見えない。「! ほう、今のはいい一撃だった。」「まだまだ! 行くわよ! 今度こそその...全文を読む

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10話:生きる意味

Chapter09 誰がために

2014.03.25 (Tue)

 「珍しいな、姫がそんな事を?」定時で仕事に切をつけたレイはカバンを揺らしながら研究室へと急ぐ。病院の中庭には警備に派遣された騎士たちが巡回しているが、彼らも定時の鐘に気が緩んでいるのか二人空に向かって並ぶ槍は楽しそうに揺れて会話が聞こえてくる。「ああ、姫にあんなにせがまれたら頷いちまうだろう?」「おまけに美人だし、ああ、少しでも振り向いてくれれば・・・。」彼らの会話を後ろから聞いていたレイは何だか...全文を読む

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11話:真実を隠す鏡

Chapter09 誰がために

2014.03.25 (Tue)

  数日後、上機嫌のアンドラスは更に機嫌がいいらしく朝っぱらから部屋から鼻歌が聞こえてくる。何せ大好きな親友が最愛の恋人になった幸せの真っ最中に加えて今日は軍務の休暇日。最高にテンションの高い彼女は、クローゼットを空けて空色の瞳を左右へと配ってまたひとつ微笑む。「うふふ、今日はどんなドレスを着ていこうかしら。お父様ったら、まだ着ないうちにこんなに新しいドレスをプレゼントしてくださって・・・。」アルト...全文を読む

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1話:人形師と傀儡

Chapter10 復讐の王

2014.03.26 (Wed)

  一礼して団長室を後にしたセインは、やや下をじっと見つめながら無表情に廊下を歩いていく。気が付けば町の中を巡回していたが、彼はついに立ち止まりにぎわう町の広間を見つめてため息をついた。「眩しすぎる光・・・か。 いや、それでも闇と一緒にすることは間違っている。」確かに眩しすぎれば前は見えなくなってしまうかもしれない。だが、前の戦争以前はともかく、今の光は人間達を導く光呼ぶに相応しいものに見えた。現に...全文を読む

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2話:己の信念を杖に

Chapter10 復讐の王

2014.03.26 (Wed)

 「姫、お手を・・・。」早朝、レイと共に病院から出てきたアンドラス。ついに昨日お喋りが過ぎて疲れて病院で寝てしまったのである。途方にくれたレイはアルトシャンの元に赴いて事情を話したが、その時の彼の呆れ方を見るにお転婆に相当苦労しているようだ。二人の関係を知っているアルトシャンは信頼して任せてくれたが、正直引き取って欲しかった。夜中に眠る乙女と一緒の部屋にいるなんて、相手が相手なだけに男にとってはなか...全文を読む

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3話:敗北と強さ

Chapter10 復讐の王

2014.03.27 (Thu)

 「喰らえ! カルムソーマだ!」レイが向かっている事も、そしてアルトシャンが包囲網を敷いていることも、ミルレスを旅するゲイル達には知る由もない。今日も休憩時間を使って彼はメルトと激しい稽古に打ち込んでいた。得意のカルムソーマをメルトに向かって放って見せるが、メルトは電光の如く見切って抜刀が一筋弧を描く。「脇が甘い!」「?! う、受け止められただと!」パワーファイターのゲイルが放った渾身の一撃を、メル...全文を読む

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4話:名パーティ

Chapter10 復讐の王

2014.03.31 (Mon)

 「ねー、ゲイルー、ゲイルったら!」メルトとの稽古もひと段落し、ゲイルは薪を作るべく斧を振り下ろしていた。その姿を見つめたシャニーが見つけたといわんばかりに口をあっと開けて指差すと彼の元へ向かって駈けながら名前を呼ぶ。「なんだなんだ? 聞こえてるからそんな大声出さなくなって良いぞ。」「だって返事してくれなかったんだもん。 何かあったかと思ったじゃない。」何度も何度も名前を呼びながら駈けてくるシャニー...全文を読む

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5話:ドッペルゲンガー

Chapter10 復讐の王

2014.03.31 (Mon)

 「ねえ! ゲイル、こっちよ、こっち!」翌日、ゲイルが出発前のキュレックの素振りをしていたときのことである。ふいに相棒の声が後ろから聞こえてきて、振り返ればやっぱり手を振っていた。なにやらまた妙なものでも拾ってきたのか、手招きしてくるではないか。「あ? なんだよシャニー、いきなり呼んで・・・ん?」いつも通りの光景であり、ゲイルはキュレックをしまうとシャニーの元へと歩いていく。そして昨日と同じように、...全文を読む

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6話:真の強さ 前編

Chapter10 復讐の王

2014.03.31 (Mon)

  日差し穏やかな昼下がり。 昼食をとり、出発前の休憩時間にゲイルは爆睡していた。いびきを搔いて眠る彼にイライラしながら高い耳を押さえるエルピスの元には向こうからシャニーの声が聞こえてくる。彼女はメルトと稽古の真っ最中で、素早い身のこなしが宙を舞うかのように休むことなく飛び回っていた。「よし、今日はこれぐらいにしておくか。」「いつもありがとう。 メルトに稽古をつけてもらうと途端に強くなれた気がするよ...全文を読む

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